『篤姫』第1話
毎話感想を書くつもりではないけれど、せっかくの1話なのでメモ。
正統派大河ファンの方の目に触れるとあれなので収〜納〜。
普段から萌え萌え言ってるオタクの書いてる感想なので、ご注意を。
先週月曜日の朝、あれだけ楽しみにしていた『篤姫』第1話を観逃したと気づいた時には、
もうへたり込んでもへたり込みきれない感じだったのですが、再放送の存在を思い出して復活しました。
というわけで今日のお昼の再放送で鑑賞。
『篤姫』に対して鼻息を荒くしている理由は、
宮崎あおい70% 堺雅人20% 幕末もの5% その他キャスト5%
くらいの内訳なんですが、キャスティングは本当に期待通り!
すごくカナタ好みな役者さんばかりで、どの方も役柄にぴったりハマってました。
主人公・於一のあおいちゃんは勿論(大好き)、
於一の父母役である長塚京三&樋口可南子の夫婦がとても良い!
長塚さんの、
「押しに弱くて頼りなさそうに見えるんだけど実はすごく頑固で、
不器用なんだけど一生懸命なおじさん」役の演技ってほんとに最高ですよね。
於一父は、かなりの割合を長塚さんに当て書きしたんじゃないかと思える人物でした。
お兄ちゃんの岡田義徳も「あおいちゃんのお兄ちゃん」として並んでバランスぴったりだし、
あの家族の中ならそりゃ於一のような真っ直ぐな凛とした子が育つわ〜と思える良い家族。
そして、そこに瑛太が出てきても、周りがしっかりしてるから安心して観ていられる(笑)
いや、瑛太君好きだし演技もできる子と評価してるんですけど、
やっぱり他キャストの安定感に比べると観ててドキドキしてしまう(大きなお世話)。
でもとりあえず今はドヘタレな役柄なんで、セフセフ。
っていうか、横に並ぶあおいちゃんが1話から堂々と大役をこなしすぎなんですよ。ほんと、できる子だなぁ。
物語は、舞台が薩摩ってことを意識してか、すごくのどかな空気感を出そうとしているのが伝わってきました。
問題は山積みなんだけど、みんなおおらかでのびのびしてる。
「姫さま〜」って侍従達が於一を追いかけまわすシーンが多いのはちょっとそらぞらしいしやりすぎって思ったけど。
あと、時代なのか薩摩だからなのかわからないのですが、
衣裳の着物もすごく明るい色を選んでいて、それがまた空気感に合ってました。
幕末って、実際にあんな色遣いの着物を着てたのかなぁ。
しかし、自分はなんで大河を観るとやたら泣けるんだろう。
もともと涙もろい方なんですが、大河は基本的に涙線崩壊系です。一人で観ると。
しかも泣き所が変。なんでも無いところで泣けてくるんですよ…。
今回の第1話も泣きながら観てた、って言えばそのおかしさは伝わるでしょう(笑)
いやー、もう、なんかね、於一の産まれた時の家族のシーンとか、ね、
母上が於一を諭すシーンとか、ね、
予想通り調所様が意外といいひとだったりとか、ね…(てか予想以上で超フランク!やりすぎ・笑)
もう、ボロボロ泣いちゃうんですよ…誰かなんとかして!自分でも困る。
何に泣くのかというと。
大河ドラマっておおまかなストーリーは歴史をみれば分かっちゃいますよね。
この人は今はこんなだけどあんな末路なんだよなー、とか。
でも、先がわかっているからこそ、
「話の展開がどうなるか」じゃなくて、「その人がどう生きたか」、その生き様に目がいくわけで。
フィクションだとわかっていても、かつて実際に同じ名前の人が同じ設定の人生を歩んでいったんだ、と思うと、
それだけでジーンときちゃう。
例えば於一誕生のシーン。
別に於一が生まれたことに感動するわけじゃなくて、
いつの時代も、こうやって家族が増えてそれに喜ぶ夫婦がいて、逆に亡くして悲しむことも今よりいっぱいあって、
歴史のどこにも残ってはいないけれど、こうして家族の営みが綿々と繰り返されてきたことは確かなんだよ、
というようなことを考えて泣けてしまうわけです。
だから、あんまり有名な事件のシーンとかはそこまで泣かないんですが…
ちょっとマイナーな、今まで知らなかった人物を描かれる方が弱い。
とりあえず、これから先も楽しみです。
願いは、於一が江戸に上がるまでに少しでも多く将軍様の出番を!ものすごくアレな役ではあるんですが…
初回放送を観た友人(同じくあおい病)から、
『見るべし。堺雅人も良い感じです。ただちょっと、おいたわしい感じの役です。』
と言われ、ですよねー、13代ですもんねー……と思いながら観たんですが、
会話は成立するようでよかったです(笑)
しかし堺さんのあの演技!あの病んだ笑顔は彼にしかできないと思う。たまりませんなぁ。
今後篤姫との関係はどう描かれるのか楽しみ。
でもその前に出番貰っておかないと!すぐに…(涙)
ただ14代は松田翔太なので、心の穴はきっと埋めてくれると思います(この節操なしめ!)。
あと、先が気になって公式HP覗きに行ったら、家定のキャラ紹介に大いに萌えました。
(ネタばれ反転)
『生来病弱で奇行も多かったが、実はそれは、
あまりの責任の大きさと、硬直した幕府への諦めからの一種の逃避だった。』
(/ネタばれ)
なんですとー!
じゃあれは生まれつきというわけじゃないのかしら、ご本人はどういう気持ちで演じてらっしゃるのかしら、
ステラ!ステラを立ち読みしに行かなきゃー!(興奮)
いや、ほんと、お願いしますね、そのあたりしっかり描いてくだいね、脚本!!
自分は篤姫を知ったのは『大奥』の菅野美穂なんで、久しぶりにあっちも観たいな〜。