かなたむんむんブログ

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ぎりぎり観に行けました! 劇場版エウレカセブン雑感

久しぶりにむんむんしたので、しれっと更新再開してみる!


昨日、劇場版交響詩篇エウレカセブンを、ようやく観てきました。
言葉にして語りたいことはいっぱいあるんだけど、結局何も書けないまま翌日になってしまった!


とりあえず、細かな部分で気になる点はあったけれど、「総評」としては全く不満の無い作品でした。
TV版のファンとして、これが一番作って欲しかった作品か?と問われると、さすがに迷いなく頷くことはできないものの…。全く違うものでありながらもエウレカセブンである、という命題は完全にクリアしていると思います(その命題自体の賛否は置いといて)。


TV版の個人的に駄目だと思ってる部分(ストーリーの構成の破綻)も、劇場版ではカバーされていたし。逆にすごく好きな部分(キャラクター達がそれぞれ、目の前のこと、生きることに必死なとこ)はまさに劇場版のテーマにもなっていて。ラストのレントンとホランドの対峙は本気で痺れたし、すごく嬉しかった。泣きました。


映画を観る前、観た後の気持ちの変化としては。
事前情報で全く新規のストーリーだと知って以来、念入りに、十分すぎる心構えをして行ったつもりでしたが。
やっぱり上映開始後しばらくは、ある種のもどかしさ、居心地の悪さがあって。そして、冒頭しばらくから一気に全開アクセルで空中落下シーンを持ってこられたり、その後駆け足で並ぶ世界の状況の説明に、気持ちを置いて行かれそうにもなりました。
でも中盤からは、この悲惨な世界に「置かれて」しまった彼らの行く末に目が離せない感じに。個人的には、TV版との関係が示されたことで、映画の彼らを受け入れ易くなったかな。
そして、映画を観終わって。満足して映画館を出たものの、最初は「限定BD版は買わなくてもいいかな…」と思っていたんです。その時点では、まだTV版と劇場版は自分の中で別個のものとした感覚が残っていて。
でも、帰りの電車の中でもう一度映画を反芻して。そしてコンティニューvol.45の監督インタビューをようやくちゃんと読んだりもして。
そうしているうちにだんだんと、むしろこの映画版のために、あのTV版があったんじゃないか。
そんな気までしてきました。不思議。
TV版のEDも好きなんだけど。
「エウレカセブン」の結末は、あの映画版だ。その気分は今も続いています。BD買うよ。


しかしまぁ、劇場版の後だとTV版の彼らはまだまだ気楽というか、幸せに思えます…。
劇場版はそれくらい切実なお話でした。
その熱量に上手く馴染めたら、ハマる作品だと思います。ただし、TV版を観てる方が物語に入って行きやすいのか、それとも逆か、それは人それぞれでしょうね。
あと、「ネバーランド」とか「ドーハの悲劇」とかいうそういうアレさとか、好きな子を守るためなら人を殺すことをも自らの是とするように受け取れるところとか、そういういろいろはTV版と共通しているので…駄目な人はやっぱり駄目なんだろうなあ。


あと、カナタは結局イマージュ及びあの世界の存在の概念を理解するには至りませんでした。
そのあたりは、ラーゼフォン劇場版観た時と同じだなあ、という印象(笑)
理解しきれてはいないけど、作品としてはどっちも好きです。



で、もう一回言うけど、BD買うよ。というか、もう予約したよ。

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 限定版 [Blu-ray]

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あと、劇場版好きな人は必読。

コンティニューvol.45

コンティニューvol.45

  • 作者: 交響詩篇エウレカセブン,京田知己,Perfume,仲村みう,白井ヴィンセント,中村優,みうらじゅん,吉田豪,掟ポルシェ,倉田英之,中村一義,若木民喜,安田朗,田中圭一,押切蓮介,青山景
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2009/04/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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TV版の当初のラストの構想(ちょっと劇場版とも近いなあ)とか、一年後の彼らは…なんて話も出てきたりします。ただし、あの劇場版を作った人の話だということをお忘れなく。シビアです(笑)カナタ的にはどっちもすごい良い!って思いましたけど…。



最後に、はてなハイクに投稿したニルヴァーシュ。劇場版観た日の夜に描いたもの。

ぶっちゃけニルヴァーシュより断然ガリバー派なんですが、他のキャラクターを落ち着いて描けるほどにはまだ劇場版を整理しきれてなかったので安易に可愛い系で、と描きました(酷い!)。